開発部のwatanabeです。主にサービスのUI設計・デザインやフロントエンド寄りの実装を担当しています。
Google Analytics(以下GA)でのWebページ解析を導入後、その画面の複雑さと用語の難しさから、目的のログを収集するのに苦労したため、同様にGAを導入したもののどう操作すればよいか分からない方向けに最低限の画面の見方とメジャーなログの収集方法を逆引き形式にしてまとめてみました。
※超初心者向け としていますがこの記事は以下ような読者を想定しています。
・GAで目的のデータを収集する前にまず基礎の知識を持っておきたい ・他のアクセス解析サービスは使用したことがあるが、GAだとどう操作すれば知りたい
画面の見方
どのような画面構成かと、各メニューでどのようなデータが閲覧できるかをまず知っておきましょう。
※表示されている解析結果はこちらの記事を記述するために用意したサンプルのサイトのものです。
基本の画面構成
左側から見たい「レポート」を選択し、ログの範囲(日付やユーザで絞れる)を指定したり、「セグメント」からユーザを絞り込んでグラフとデータ表を表示するのが主な操作方法です。
各レポートではおおまかに以下のようなデータが集計できます。
- リアルタイム…リアルタイム~過去30分にアクセスされたページやユーザの情報
- オーディエンス…アクセスしたユーザの情報
- 集客…アクセス元のサイト、検索されたワード
- 行動…どの画面からどう遷移したか
- コンバージョン…(操作にある程度慣れた方向け)「目標」を設定しておくと、どれだけ達成しているかを確認できる
画面の各部分の詳細はGAのヘルプに載っています。 support.google.com
日付の範囲指定・比較
期間の指定方法は操作にやや癖があるのでこちらに図付きで載せます。
各レポートについてどのようなデータを集計できるかもう少し詳細に記述します。
リアルタイム
リアルタイムで閲覧しているユーザ(タブ・ウィンドウを閉じるまで)の情報が表示されます。 リアルタイム下の各メニューでは「(直前の 30 分間)」を選択すると過去30分間のデータを参照できます。
例)リアルタイムの「概要」画面
オーディエンス1
対象期間のユーザの情報が表示されます。 アクセスしたOS、ブラウザ等ユーザの環境のほか GAが独自に判断した「趣味」「年齢層」の集計もできます。 「ユーザー エクスプローラ」ではアクセスしたユーザを識別でき、過去にどれだけ・どこにアクセスしたかも解析できます。
例)オーディエンスの「概要」画面
集客
参照元(どこのサイトからアクセスしたか)が集計されますが Google Search Consoleと連携することで以下のデータも解析できます。
- どの検索ワードでどれだけページが表示されたか
- アクセスが有ったか
例)集客の「参照サイト」画面
行動
アクセス後の行動を解析できます。
- どのページに最初にアクセスし
- どこのページに移動したかどうか・どれだけ離脱したか
等が確認できます。
例)行動の「サイトコンテンツ」→「概要」 画面
逆引き辞典
以下、目的の集計結果にアクセスするためのメジャーな逆引き方法を載せます。
アクセス数の遷移を見たい
オーディエンス→アクティブユーザー
最初にアクセスされたページを知りたい
行動 → サイトコンテンツ → ランディングページ
アクセス元サイトを確認したい
集客 → すべてのトラフィック → 参照サイト
SNS等でどれだけ共有されたか知りたい
集客 → ソーシャル → ランディングページ
ユーザの属性(年齢層等)を知りたい
オーディエンス → ユーザ属性
ユーザの属性(ブラウザや端末)を知りたい
オーディエンス → テクノロジー
どのような検索ワードでページが検索されたのか知りたい
上記の通り検索ワードはGoogle Search Consoleへの登録が別途必要です。
集客 → Search Console → 検索クエリ
各ページの検索ワードが知りたい
集客 → Search Console → 検索クエリ → 知りたいURLをクリック
アクセスの多い時間帯の傾向を知りたい
ホーム画面の時間帯別ユーザー数
今までのユーザの訪問回数を知りたい
オーディエンス → 行動 → リピートの回数や間隔
ユーザの行動フローを知りたい
集客 → ソーシャル → ユーザフロー
各ページの前後にどのページを閲覧したか調べたい
行動 → サイト コンテンツ → ランディングページ → 知りたいURLクリック → 「入り口からの遷移」タブ
おまけ:応用
簡単に設定できる集計方法の応用です。
セカンダリディメンション
各集計結果の「セカンダリディメンション」から 集計の指標を増やすことができます。 例えばページ一覧×ユーザ属性(年齢層)のように 特定の年齢層に人気のあるページを絞り込めます。
目標の設定
コンバージョン から以下のような集計ができます。 (目標設定は管理画面から行います。) 集計結果は設定後から記録されます(後から過去のデータを集計できません)
- 特定のページにどれだけユーザが到達したか
- 目標のアクセス数に達したか
- 指定した滞在時間を上回ったか
まとめ
今回は最低限のログの収集方法のみ紹介しました。 GAは自サイトの「解析」を助けるツールです。なんとなく眺めるだけでユーザが何を求めているかは見えて来ると思いますが それをどう活かせるかが大事です。結果を参考に改良・また解析をして…という使い方で、自サイトのアクセスアップに繋げていきましょう。
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以前は「ユーザ」というレポート名でした。↩